企業情報 ごあいさつ

ごあいさつ

代表取締役 芥田晃志

遠州の"織り屋"技術を継承し
"メイドインジャパン”を届ける

弊社は1914年(大正3年)、初代・芥田亀太郎により布織物業として天竜川の河口で創業しました。静岡県西部(遠州)は古くから織物産業が盛んな地域で、私たちの商いは "織り屋" と呼ばれています。広幅と言われるワイシャツ生地や、細幅のカーテンの芯地テープなどの製造を経て、1970年代には医療用伸縮性包帯の製造を開始しました。

1974年(昭和49年)に三代目の芥田修治が、それまで手がけていた伸縮包帯の技術を活用して粘着性伸縮包帯の開発に成功し、翌1975年(昭和50年)に自社ブランド「ニューハレ」を発売します。

「伸縮包帯に粘着性能があれば、より便利になるのではないか」とのコンセプトから生まれた、素肌にしなやかにフィットする製品「ニューハレ」は、点滴針の固定や手術後のガーゼ固定など、医療処置の利便性を高めました。

さらに2000年からは、剥がれにくくてかぶれにくい特性を活かし、スポーツ分野での有用性に着目しました。現在ではマラソン、トレイルランニング、自転車、クライミング、クロスカントリースキー、サッカー、ラグビーなど幅広いスポーツカテゴリーにおいて、トップアスリートから市民愛好家までご愛用いただいています。

形状やサイズなどの種類を増やしたニューハレブランドのシリーズ化に伴い、テーピング技術や活用方法も時代とともに進化を遂げ、身体トラブルへの対処のみならず、怪我予防にも積極的に用いるなどその役割を広げてきました。

かつては肌色が中心だったテーピング市場にカラーバリエーションという新たな概念を創出したことで、ウエアや気分に合わせて色を選ぶ “見せるテーピング” という価値観が広まり、テーピングのファッション性はより高まりつつあります。

「人生100年時代」といわれる今、活き活きと輝く人生を叶えるため健康維持は最重要課題です。そんな時代にあって、私たちは少しでも多くの方々のお悩みにお応えし、健康寿命に貢献していきたいと考えています。

多くの情報収集がオンラインで完結する時代にあっても、私たちは人と人との繋がりを大切にしています。お客さま一人ひとり、お取り扱いくださる店舗一軒一軒、専門家の方一人ひとりに直接テーピングの有用性や貼り方などの技術をお伝えしています。

国内製造を行う繊維企業は減少傾向にありますが、弊社では綿糸のみ輸入しているものの、織り、染色、糊付けなどの製造工程は一貫して国内で行ってきました。それはこれからも変わることはありません。

2024年は創業110周年。長年に渡って培ってきた技術力を礎とし、日本製であることに誇りをもちながら、お客さまに日々の笑顔を届けられる企業であり続けたいと考えています。

「必要としている方々にテーピング製品とそれを活用した快適なライフスタイルをお届けしたい」
それが私たちの願いです。

代表取締役社長 芥田晃志